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2012.09.01
シンガポールからハリラヤについて
イスラム教・断食の明けのお祝い
皆様、こんにちは!シンガポール駐在員の安井です。

今回は、イスラム教にとって1年で最大の祝日と言われる『Hari Raya Puasa(ハリラヤプアサ)』についてご紹介致します。日本ではあまり馴染みの無いこの祝日ですが、マレー語でHari(ハリ)は「日」、Raya(ラヤ)は「偉大な」、Puasa(プアサ)は「断食」を意味します。


イスラム暦の9番目の月は、イスラム教徒にとってラマダンの月。ラマダンは「断食」という意味のアラビア語で、今年は7月21日からラマダン月に入りました。ラマダン月は、日の出から日没まで飲食物を取ることは慎むべきとされていて、日没のお祈りを済ませると、ようやく食事を取ることが許されます。このような習慣が毎日8月18日まで続くのです。イスラム教では、断食をすることで一年の罪や穢れを祓う意味や、飢えを敬虔することで食べ物に感謝する考え方があるためです。


そして、日没した翌日である10番目の月の第1日(今年は8月19日)に、断食明けを祝福するのです。この日に合わせて家族が集まり、皆で大掃除をしたり、買い物をしたり、ごちそうを作ったりします。また、子供たちにお年玉を渡したりと、日本のお正月のような感じです。


ラマダン月には、いたるところで、ナイト・バザールが開催され、最も規模が大きいものでは約1,500もの店が並びます。ナイト・バザールの開催期間は、今年はハリラヤ前夜の8月18日まで。一帯はライトアップにも彩られ、多くの店が毎日夜10時頃まで営業しています。中でも鶏肉や牛肉を煮込んだレンダン、マレー風のカレーやフライドチキン、ケバブなど食べ物を売る店に、多くの人々がやって来て列をなします。


また、この時期に服や帽子、靴などを新調する人々が多いのが特徴で、大きな買い物をする事も多く、じゅうたんや家具の店、中には日本の祭りで見られるような子供向けのお店も出ていました。


多民族国家のシンガポールでは、どの民族もそれぞれの行事を祝えるようにと、政府が平等に祝日を設け、西暦正月・旧(中国)正月・イスラム暦の新年・ヒンズー教の正月の4大祝日があります。シンガポールにお越しの際には、そんな色々な文化に触れられてみるのはいかがでしょうか。