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2017.07.03
【鎌倉・吉兆庵美術館】「陶芸の魔術師 宮川香山 ―浮彫と彩色の美―」
会  場:鎌倉・吉兆庵美術館
会  期:平成29年7月8日〜10月1日
休館日:8月7日、21日、9月4日
時  間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
 浮彫による立体的な形状と色彩の美しさで人々を魅了し、比類ない技巧から陶芸の魔術師として知られる宮川香山。京都で茶陶を得意としていた真葛窯は、明治時代に貿易が自由化されたのをきっかけとして、初代宮川香山によって明治4年に横浜で開窯されました。
 そしてわずか5年後にはフィラデルフィア万国博覧会へ出品した作品が見事受賞し、その後も国内外で数々の大会にて受賞を重ねていきました。
 はじめは浮彫の写実的な技巧に傾倒していましたが、次第に釉下彩のグラデーションによる奥深い色調や独自開発した釉薬を駆使し、人々を魅了しました。また、明治29年には帝室技芸員に任命され、陶芸界を牽引する存在となっていきました。
 しかし、昭和20年の横浜大空襲により、四代まで続いた横浜真葛窯は戦火とともに消え、今では「真葛窯変蟹彫刻壷花活」をはじめとする高浮彫の技術も謎のままとなっています。
 今回は、浮彫の技巧が冴える陶芸品と彩色の美しい作品に着目し、横浜真葛焼の作品群を展覧します。

※・※・ 初代 宮川香山(1842-1916) ・※・※

本名 虎之助。明治時代の日本を代表する陶工。高浮彫、真葛焼の創始者、帝室技芸員。

・1942年 京都の真葛ヶ原に陶工・真葛宮川長造の四男として生まれ、19歳の時、父と兄の死後、家を継ぎ、父の得意とした色絵陶器や磁器などを制作する。

・1866年 その腕が評判を呼び、幕府から御所献納の品を依頼されるまでになる。

・1870年 横浜に輸出向けの陶磁器を作る工房・真葛窯を開く。

・高浮彫で作られた真葛焼をフィラデルフィア万国博覧会に出品。多くの国に絶賛される。

・1896年 帝室技芸員を拝命。

・1916年 死去。

※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※

 

写真上:「真葛窯変釉蟹彫刻壷花活」

写真下段左:「紫釉盛絵芙蓉ニ波大花瓶」

写真下段中央:「古清水意真葛窯水指」

写真下段右:「極彩色孔雀香炉」