「御所人形 金太郎」徳川14代将軍家茂旧蔵 2023年01月25日
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ふくふくと微笑ましい 人形ワールド
岡山・吉兆庵美術館にて開催中の「ふくふくと微笑ましい 人形ワールド」では、徳川家に伝来した御所人形や、江戸時代から昭和初期に制作された雛人形や武者人形など、さまざまな人形を展示しています。
今回の「美術館のピックアップ情報」では、その中でも「御所人形 金太郎」(徳川家14代将軍家茂公旧蔵)をご紹介いたします。
御所人形とは?
宮廷や公家で祝いごとがあるときに飾られてきました。その特徴は、白い肌、ふくよかな体つきに、大きな頭。あどけない稚児の姿をうつし、健やかな成長が願われています。
江戸時代、京都御所および江戸幕府から各地の大名に下賜され、贈答品として重宝されていたことに由来し、その品格の高さと高度な技術から、日本人形の最高峰とされています。
「御所人形 金太郎」徳川家14代将軍家茂公旧蔵
当館所蔵の「御所人形 金太郎」は、高さ50cm・横50cmと、御所人形の中でも大型の裸童人形として、大変珍しいものです。ふくふくとした健康的で愛らしい姿の中にも、力強い眼差し、きりりと結んだ口元に迫力を感じます。また、身に着けている前掛けには、鶴の刺繍が施されています。
徳川家茂(いえもち)は13歳で将軍職に就き、和宮(かずのみや)内親王と結婚するも、21歳の若さでこの世を去った、悲運の14代将軍です。
岡山・吉兆庵美術館にて開催中「ふくふくと微笑ましい 人形ワールド」
さらに本展では、雛人形「次郎左衛門人形」や日本一小さな人形と称される「賀茂人形」など展示中。
さまざまな種類の人形の愛らしい微笑みをこの機会にご覧ください。
岡山・吉兆庵美術館(岡山市北区幸町7-28)
企画展:「ふくふくと微笑ましい 人形ワールド」
会期:令和5年1月7日(土)~4月2日(日)