プロジェクションマッピング 色トリどり鳥展×和のひかり(茶室)2023年08月16日

【岡山・吉兆庵美術館】お菓子でできた 世界の色トリどり鳥展

和菓子の材料を使って花鳥風月を表現する工芸菓子の数々は、源 吉兆庵の菓子職人が手掛けた芸術作品です。 岡山・吉兆庵美術館では毎年8月に工芸菓子展を開催しており、今年のテーマは「鳥」。35種類の色トリどりの鳥をご覧ください。

今年は、初めての試みとして「プロジェクションマッピング」で ”映像”の鳥が館内を羽ばたきます。
プロジェクションマッピングは、倉敷芸術科学大学の中川浩一教授、山下真未さんにご協力いただきました。
2階の展示室のエントランスと茶室、2種類のプロジェクションマッピングを制作し投影いたします。色トリどり鳥展×和のひかりの躍動的な空間をお楽しみください。

茶室のプロジェクションマッピング
見どころ

茶室という比較的狭い空間に、反対のイメージである「外の広い空間」を展開します。 そして、茶室といいう一種閉じられた空間と自由に飛び交う鳥のイメージを対峙させました。このことにより「動く鳥」をイメージできるように演出しています。

動く鳥をイメージして

冒頭は和の柄を強調した屏風などに用いられる「金箔」パターンをモチーフにしています。
掛け軸のなかの絵に「飛ぶ鳥のシルエット」が展開され、掛け軸のなかの鳥が掛け軸の外へと飛び出していきます。
青空を背景にシルエットの鳥たちがたくさん飛び交う姿をお楽しみください。
最後は白い背景へと切り替わります。明るい背景のなかで工芸菓子をごゆっくりご観賞ください。

工芸菓子「丹頂鶴」と「折鶴」

丹頂鶴は日本を代表する鳥です。今回はその鶴をモチーフに茶室を飾りました。 その清楚な体色と気品ある体つきから瑞鳥とされる丹頂鶴。長寿の象徴として、縁起の良い意匠として文化や芸術のモチーフに多用されてきました。今回はこの丹頂鶴をほぼ等身大に制作いたしました。
また、日本には願いを込めて折鶴を祈る習慣があります。様々な願いを込めた折鶴を丁寧に折り、胡蝶蘭などの花々とともに工芸菓子で表現しました。
さらに、丹頂鶴と折鶴の間には、松や牡丹などの艶やかな花を飾り、より日本的な作品に仕上げています。
まるで雪原の中に優雅に立つ丹頂鶴と白い雲の上に浮いているかのような折鶴をお楽しみ下さい。

展示会概要

会 場: 岡山・吉兆庵美術館
会 期: 令和5年8月17日(木)~8月29日(火)
時 間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料: 大人400円、小・中・高校生 無料